おかねをかけなくてもバイリンガルになれる?英語習得の時間軸とレベル感を考える

 こんにちは、みきふぉいです。

 私自身は、英語圏への留学や社会人になってからの海外MBA留学を経て、今では、人並みに英語を話せるようになりました。そんな経験もあり、お友達から”子供の英語教育”について聞かれることも良くあります。 

 自分が英語を習得する際には、安くないお金と時間を投資してきました。自分の意志で英語を習得すると決めてからの投資は無駄ではなかったと思いますし、効率的な方法を試行錯誤しながら、その都度、目標を達成してきました。逆に言えば、やる気になれば、いつからでも英語の習得は可能で、こどもの英語教育については、「おかねをかける必要はない」ということをお伝えしたいと思っています。

 

 まず、今の子供たち(現在、小学生くらいまでのこどもたち)は、将来、英語で親世代が経験したような苦労をするのか?ということを考えてみます。

この問いには、2つの切り口をクロスして考えてみましょう。1つは、「将来」がいつ時点を指すのかという時間軸。もう1つは、「英語で苦労しない」という目指すレベルです。

 時間軸に関しては、【近い将来】例えば、公立小学校3、4年生で英語教育が始まるタイミングと、【遠い将来】子供たちが職業選択をするときのタイミングでは、違ったアプローチになるということです。

注意しないといけないのは、「将来」が遠いほど、求めるレベルもあいまいになってしまうこと。

 

 私自身は、【遠い将来】について、楽観的な見方をしています。現時点で、インターネット上を見ても、即時翻訳の技術が向上し、アプリを利用すれば、海外旅行でもだいたいの意思疎通が可能で、英語で書かれたネット記事も翻訳機能を使えば、ざっくりとした日本語で読むことができます。

 これから10年もすれば、テクノロジーの発展により、ますます言語の垣根は低くなり、英語のボキャブラリーや文法の正しさよりも、【自分の考え】を正しく相手に伝えるための、深い思考力や豊かな発想、新しい見方を磨くことが大事になってくるのではないかと考えています。

 そのためには、勉強をして身に付く、いわゆる「認知能力」ではなく、スポーツ等を通じて身に付けたい協調性や人の気持ちを理解しようとする共感力、新しい環境でも挑戦できる意欲や適応力等の「非認知能力」を育てるために、我が家の資源を使いたいなと思っています。

 

 一方、【近い将来】という点では、求めるレベルも明確で、目標も見えやすいのではないかと思います。

小学校に入る時点で、授業に付いていけるくらいの英語力。心配であれば、早めに小学校のテキストを取り寄せて内容を予習する、という程度でいいのかなと思います。

 そう考えてみると、早期英語教育に大金をかける状況というのは、案外、限られるかもしれません。

数年後に海外移住を見据え、ネイティブと同じ学校に通うために、バイリンガルに育てる場合などでしょうか。 

 

 もちろん、英語教育が子供の可能性を広げることもあると思いますし、第二言語の習得を通じて、日本語により深い示唆や理解を得られることもあります。

また、楽しく自然に取り組める方法として、様々な英語教材が存在しているのも事実なので、早期英語教育に反対する、というつもりは毛頭ないのですが、高価な英語教材は代替不可能なのか、について、一度立ち止まって考えてみると良いかなと思っています。

 

インターネットがある現在、良質な英語に触れる機会はたくさんあるはずです。

次回は、おかねをかけないで、生活に取り入れられる良質な子供向けの英語教材のうち、親子で楽しめる【歌】を一緒に探していきたいと思います。