築地本願寺GINZAサロン 楽観思考トレーニングに参加しました

こんにちは、みきふぉいです。

仕事帰りに、少し前から興味を持っていたNLP心理学を用いた 楽観思考トレーニングに参加しました。

以前、NLPという概念に興味を持ったのですが、ネットで検索すると ちょっと胡散臭い感じがして、敬遠していました。

でも、今回参加したセミナーは、築地本願寺が仏教に限らず、忙しい現代人が少しでも生きやすくなるようにとの気持ちから開催している KOKOROアカデミーというセミナーの1つとして提供されていたので、安心してNLP心理学に触れることができました。

 

NLP神経言語プログラミング)とは?

 

NLPは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の頭文字です。

2000年ごろから日本でも広がり始めたようですが、高名な心理療法士のスキルを 誰でも再現できるように観察されて、まとめられているそうです。

NLP心理学を端的にいうと、過去の経験や体験から記憶されている脳の情報を 「望んでいる姿」に捉えられるように日々の習慣によって書き換えるという感じです。

今回のセミナーで言えば、楽観思考ができるようになるということです。

 

◆自分の思考パターンを把握して、上書きする

人生の中で必ずしも全員が楽観的である必要はないかもしれませんが、悲観的になって自分や世の中を責めたり、(何の根拠もなく)運が悪いと思い込んで生きていくよりも、あまり身構えずに、様々な要因が重なった結果で、 自分にとっては良いことかもしれないと考えて生きていく方がのびのびできます。

例えば、【足を怪我した】というようなネガティブな出来事でも、

・足だけで済んで良かった!

・周りの人に心配してもらえるチャンス!

といったように「かえって良かった」と考えられるように練習を繰り返すといったことです。

もちろん「かえって良かった」と思えるかは状況にもよりますが、そのような習慣が身についていくと、自然と前向きに考えられるようになっていきます。

 

◆感情の動きは大切に。

しかし、ネガティブな出来事をなかったようにふるまうことや、無理やり「良かった、良かった」と思い込んで、感情をないがしろにすることはありません。

自分の感情を抑え込むと、抑圧しているストレスがたまってしまうので、落ち込むときは落ち込んで、その感情を受け止めることも大切なことです。

足をけがしたら、痛いかもしれないですし、 何か楽しみにしていた予定をキャンセルしなければならないこともあるかもしれません。

その時は、残念だ、悲しい、といった感情としっかり向き合って、 後日(長い場合は、年単位かもしれません)、振り返った時に「かえって良かった」と思える 意味づけをしていくように心がけていけば良いと思います。

大人になっていく過程で、学校の校則や社会のルール・規範に縛られ 「こうあるべき」と思い込んでいる部分が大きいと思います。

 

私自身は、特に、子育てをしていく中で「こうあるべき」に囚われて、無用なストレスを溜めていたなと振り返ることがありました。

子どもは外で元気よく遊ぶべき、テレビなどの視聴は小さいときは控えるべき、 という「べき」論もありますが、自分や子どもにとって、望ましい状況を考えて 適切に選択していきたいと考えています。

事実は同じでも、その物事に対する【意味づけ】を変える習慣を身に付けることで、多面的に物事を捉えることができ、考え方に幅も広がります。

このような考え方は「けがの功名」や「人間万事塞翁が馬」などのことわざや 故事成語にも見られ、決して新しい捉え方ではないですが、日々の習慣まで落とし込んで、生活の中で実践的に練習するのがNLPの基礎と理解しています。

 

◆人間の「焦点化」を利用して、運を良くする

そもそも、人間はあらゆる外部情報に晒されながら思考するために 無意識に「焦点化」を行っています。

よく「アンテナを張る」とか言われていることで、意識しているものについて、 自然と情報が集まってきたり、目につくようになったりする状態です。

例えば、買い物をするときでも、自分が買わなければならないものに集中していると、他の売り場に対する注意力は下がっているので、どのような商品が扱われていたかの 記憶があいまいになるといった状況です。

歩きスマホなんかも典型で、スマホの操作に視覚が集中しているために本来であれば、視界に入るはずの車や工事現場に気付かずに危険な場面に遭遇することもあると思います。

視覚に限らず、聴覚や触覚など人間の5感を使って、外部情報を処理している以上、いずれかの感覚に集中している間は、それ以外の感覚が鈍くなるというようなことも起こります。

その「焦点化」を利用して、「自分は運が良い」と考えれば、運よく起きたことに焦点が当たって、同じ出来事でも【運が良い】と 脳が意味づけを行うようになります。

 

◆目標や理想の姿に近づくには、肯定語で、実現した後の感情もプラスしてイメージ

今回のセミナーを受講しているときに、セミナー受講後の自分がどのようになっていたいか という目標設定を行うワークがありました。

目標を立てるときのポイントは3つあります。

①具体的に、肯定語を使う

②目標を達成した後のことをイメージする

③達成した後の感情もプラスする

 

①具体的に、肯定語を使う

目標を「具体的に」立てるには、期間設定や数値について細かく設定するとより良いですが、ここでは、超短期(例えば、2時間とか、明日のような単位でも)意識するだけで 目標達成度合いが変わってくるので、常に意識しておきたいポイントだと思います。

しかし、それ以上に重要なのは、「肯定語を使う」ことです。

実は、脳は【否定語】を理解することができません。なんということでしょう!!

「~しない」とか「~をやめる」とかいう言葉を考えるときには、必ずその姿をイメージしてから、否定するという回路になっているということですね。

例えば、ダイエットなどを決意した時に、「夕食時に炭水化物を食べない」のような目標を立てると夕食でおいしそうに炊けてホカホカしている白米を想像してから、NO!と否定しているのです。

そうすると、脳のイメージはホカホカごはんなので、目標達成は難しくなります。

このような場合は、「あたたかくて体に染み込むやさしいスープをおなかいっぱい食べる」とか実際に自分が行うであろうことを考えて、目標にすると肯定語で目標を立てられます。

実際、F1レーサーは、自分の車体がクラッシュした時など命に関わる大事故になるので、 脳の処理に合わせて、「壁を見ない」ではなく、「進みたい方向を見る」と刷り込まれるそうです。

進みたい方向を見ることによって、コンマ1秒を争う緊急事態でもクルッと進みたい方向へハンドルを切ることができ、危険を回避しているそうです。

 

②+③目標を達成した後のことを感情もプラスしてイメージ

私は、セミナーが終わった後の目標を 「①セミナーで学んだことをすぐに身近な人に伝える」としました。

その目標を達成できたら「②NLP心理学を子育てに応用して、子どもも自分も③ハッピー!」というイメージを持ちました。

セミナー内容は、帰りの電車でパートナーに簡単に報告して、この記事で興味のある方にもシェアしますので、目標は達成されています!

②、③については、もう少し長いスパンで練習が必要かもしれませんが、子どもに向き合う姿勢を柔軟にして、お互いハッピーに生活していきたいと思っています。

 

◆短所も裏を返せば長所になる

セミナーは進んで、楽観思考トレーニングでは、一般にネガティブにとらえられる単語を ポジティブに表現しなおすというエクササイズも行いました。

就職活動の時の自己PRや自分の長所・短所について記載する際に、同じ事柄について、ポジティブやネガティブ両面から記載したことを思い出します。

 

人間関係を円滑に進めるときや初対面の人と仲良くなりたいときにも使えるテクニックで、「うるさい」と言えば、聞こえが悪いですが「声が大きくよく通る」と言えば、前向きな印象になります。

「暗い」や「こだわりすぎる」など、自分にとってポジティブ化が難しい表現もありましたが、セミナー参加者の方々からもお知恵をお借りして、「クール」や「プロ意識が高い」などの捉え方があるという学びがありました。

こういったやり取りができることが、集団セミナーのメリットで、さまざまなバックグラウンドを持った参加者が主体的に関わっていくと講師から情報を伝えられるだけのセミナーよりも学びが深まりました。

 

◆嬉しい!楽しい!ということがなくても、先に笑顔を作ってしまう

すぐには実践できなくても、同じ物事でも捉え方ひとつで見方がポジティブになる 練習を重ねることで、意識しなくてもポジティブに捉えられるようになっていきます。

「かえって良かった」と思うことを習慣にできると過度に心配しすぎることなく、心が楽になります。

その応用ではないですが、嬉しい!とか楽しい!とか特別に感情を動かされていない時、 むしろ、ちょっとイライラする時や思うように物事が進まない時、意識的に【笑顔】をつくると、脳が起こしていた「焦点化」を和らげることができます。

イライラしているときは、その対象に焦点を合わせてしまっているので、その状態に気づいたら、笑顔を作る(あるいは口角を上げる)ことで、気持ちに余裕ができます。

 

私は、東京都知事小池百合子さんが、記者からの質問や周りからの批判に対し、うっすら笑顔で返答している姿をテレビで拝見して以来、笑顔で上手に質問や批判を切り抜けられるようになろうと目標にしています。

また、卓球の伊藤美誠選手が、試合で難しい場面が来た時ほど、口角を上げて 相手を崩していく姿がかっこいいと思って、ピンチな時ほど、笑顔をつくろうと意識していました。

 

実際にニコニコ笑顔を作らなくても、口角を上げるだけでも効果があります。

仕事で、なかなか進まず、批判の多い打ち合わせを仕切っているときにも、マスクの下で口角を上げることによって、気持ちに余裕ができますし、遅々として進まないながらも、打ち合わせから最低限のコンセンサスを得ることができて笑顔の効果を実感しています。

 

◆NPL心理学にこだわらず、気持ちを緩める方法を持つ

2時間のセミナーの中で、セミナー終了後の目標を立て、ポジティブワードへの変換エクササイズを行い、他の参加者の方とも意見交換ができました。

今回の講師の先生は、NLP心理学を使ったセミナーを他にも4講座持っているそうで、他の観点からも学ぶことができるかと思いますので、一つひとつ習慣化していき、徐々にステップアップしていきたいと思っています。

本やDVDなどでも学ぶことはできますが、できるだけリアルな場で、経験なども共有しながら進めていく方が、自分の身に付きやすく記憶にも残りやすいと思います。

これからも積極的に情報収集しながら、楽観的に物事を捉え、生きやすくなるように、また、この先、子育てやダイエット、キャリア相談にも応用していけるように 自分なりに学びを深めていきたいと思います。